二次創作、一次創作に限らず、人間は引退をする。

　生涯が現役であってもいずれはその世界からいなくなってしまう。悲しいけれど現実だ。リアルの生活でも当然そうなのだから、非現実的なネット世界やぴくしぶ、そういう部分でも段々と人がいなくなっていく。

　理由は各々で、ネットができなくなったので一時的な離脱であったり、病気療養の為に離れざるを得ないので、所謂見る専になることもある。

　一次の場合は結果として一時的に離れる人が多いのだが(シブ内企画とか)、二次はそうはいかない。引退宣言ではなくても少しでも離れていれば古参の人間は数えるまでになっていって、ふらりと戻ってきたらこんなんじゃなかったということもある。飽きてしまった、愛情が無くなってしまったと簡単に引退すると取り返しがつかなくなってしまう。

　現実でもわりとそんなことがある。
　いたずらに仕事をやめてしまうと次にうつるのが大変というのと、同じ世界に帰ってきても日々移り変わるものに対応できなくなってしまうことがある。
　
　残る人はある意味臆病なのかも知れない。或いはまだまだ愛情が注げるだけ、好きなのかも知れない。
　消えていく人は傷ついたのかも知れないし、合っていない、もう飽きてしまったのかもしれない。

　だが残る人間も、去る人間も、お互いに別れるときはわだかまりがないように。第三者はそう思う。

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