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 以下「HERO~アカギの遺志を継ぐ男~」 散文・習作
 才能云々という言葉を逃げと捉えるか叱咤と捉えるかはとても難しい。周囲の人間の中でまさに理想形という人物がいたとしても、その人間になることはできないし、目指すほど遠ざかっていくのはよくある話だ。近くにいることは多分、かなり恵まれている。だが井川ひろゆきは、同時に絶望すら覚えた。
 天貴史、そして赤木しげる。人物的な意味でも親しみを覚える人物であったが、それ以上に勝負事(最もこの場合は麻雀でかなり特定されてしまうのだが)での強運、腕、何よりも死の際を堂々と歩くことの出来る器量が酷く強大だった。一方のひろゆきは理論確率論での突破を得手としていたが刹那の勝負で生きていくにはあまりに力が足りない。真似をしても見様見真似の力では意味が無い。
『お前には狡さが足りない』
 普通に生きて普通に人として全うし、死んでいくつもりであればそんなことはどうでもいい。しかし後を追いかけた人物が悪かった。己の流れを受け入れ、思うまま生きるということは、同時に己の際限を知っても尚限界まで突っ走る事だ。いや、最終的にはまだ難しいのかもしれない。
 井川ひろゆきは一年前まで勤め先だったビルの正面に立ってみた。ここに居るときはお金と生活と面子のために仕事をし、売れない営業で最下位を繰り返してきたのだ。自分が好きとも嫌いともいうことが出来ない仕事に意味があるのか、毎日考えていた。
「……アカギさん」
 そんな会社で九年ニュースや本を読む時間も取れないまま忙殺され生きる意味などわからなくなってしまった。同僚と麻雀をすればいいだろうという話になりそうだが、思惑がはびこるような麻雀など打ちたくはない。同時に自分はあの二人の天才には適わないのだから消えることが出来ればいいと封じ込めていたのかもしれない。
「……生きれてますかね…自由に」
『ふふ……ひろよ、おまえはもうそのつもりだろう?』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 pixivにも腐向けと書いておきながら要素皆無なものを幾つか上げてある。株のことはよくわからなかったがまあなんとかなる。
 ひろは29~32才になってる間にやりたいことやるために努力しているわけだが、同じ条件下である自分が一番好きなのは言ったい」なんなんだろうとおもう。

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