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初めて版権SS出しました。
バロックで独り言です。
バロックで独り言です。
僕たちの罪は、どうしたら許されるのだろう。
目を覚ますとそこは朽ち果てた街だった。少年か青年か、丁度両方の面影を持ったものは立ち上がって頭を押さえた。何か呟こうとしたのだが声が出ない。一先ず町を見回す。暫く町を歩いていくと、巨体で小さな羽をはやしたもの、頭を包帯で高く巻き上げたもの、首が長く体が肥えたもの。個性的を越えて何処か崩壊したモノたちが其のあたりにいる。
「この人たちは一体どうなっているんだろう」
彼はびくりと身体を動かし声の主をみた。其処には目がうつろで、沢山の角を生やした少女がたっているのだ。それだけではない。何より怯えることになったのは
「どうして僕の思っていることがわかるんだ?何でそれを喋ってるんだ?」
彼女は何かをぶつぶつ言っている。彼が思っていることをそのまま言っているのだろうか。薄気味悪くなって彼は別のほうへ走り出した。と、同時に何かにぶつかり、又しても気味悪い言葉が聞こえる。
「母は言った『あなたはなにもわかっていないのね』と」
声が出ない彼は息だけひくつかせ、声の主をみた。其処には目だけ黒い穴が開け、全身を拘束具で固められた人がいた。人、といったのは彼でも彼女でもない様に思えたからだ。
「上級天使は言った『この世界は歪んでいる、その歪みが彼らの中で増幅し、表面化している。その結果が彼らなのだ』と」
少し思い出した。大熱波で世界が崩壊し、ゆがみ、死んだものや、生きたものの歪みすなわちバロックによって今が成り立っている。
「娼婦の女は言った『ようこそ、バロックの世界へ』と」
この世界の正常がわかると少しほっとした。故に彼は平常心で先に進むことができた。今度は棺おけを背負った男が手をふる。挨拶なのか、それともあっちへ行けということなのか。彼には判断がつかなかったが。
そしてひろいところへ出ると感覚球の近くに、半透明だが、人の姿が見えた。いや、人というにはおかしいか。なぜならばその背には大きな羽がついていて、まるでそれは小さな天使などでなく、かなりの権力を持ったものだと直ぐにわかったからだ。
「記憶は?」
天使は唐突にたずねた。相手の金の髪が小さく揺れて、其の下にあるかすかな不快の顔もはっきりと見て取れる。
「……神経塔最下層へ」
唯一実体をあらわしたのは、あまりに厳つく、大きな銃。仄かなぬくもりがあるはずなのに冷たい外殻で覆われている。銃を手に取ると既に天使の姿はなく、あたりには生温い風と、うめき声が聞こえるだけだった。
to be...?
//////////////////////////////////////////////////////////
バロックらしさが出したかったんだけれども。
娼婦の……は元ねたの都市伝説があります。
袋と角ちゃんが大好きです。
棺おけも話をさせたかったんですが時間の都合でカット。
絵も描きたい。
目を覚ますとそこは朽ち果てた街だった。少年か青年か、丁度両方の面影を持ったものは立ち上がって頭を押さえた。何か呟こうとしたのだが声が出ない。一先ず町を見回す。暫く町を歩いていくと、巨体で小さな羽をはやしたもの、頭を包帯で高く巻き上げたもの、首が長く体が肥えたもの。個性的を越えて何処か崩壊したモノたちが其のあたりにいる。
「この人たちは一体どうなっているんだろう」
彼はびくりと身体を動かし声の主をみた。其処には目がうつろで、沢山の角を生やした少女がたっているのだ。それだけではない。何より怯えることになったのは
「どうして僕の思っていることがわかるんだ?何でそれを喋ってるんだ?」
彼女は何かをぶつぶつ言っている。彼が思っていることをそのまま言っているのだろうか。薄気味悪くなって彼は別のほうへ走り出した。と、同時に何かにぶつかり、又しても気味悪い言葉が聞こえる。
「母は言った『あなたはなにもわかっていないのね』と」
声が出ない彼は息だけひくつかせ、声の主をみた。其処には目だけ黒い穴が開け、全身を拘束具で固められた人がいた。人、といったのは彼でも彼女でもない様に思えたからだ。
「上級天使は言った『この世界は歪んでいる、その歪みが彼らの中で増幅し、表面化している。その結果が彼らなのだ』と」
少し思い出した。大熱波で世界が崩壊し、ゆがみ、死んだものや、生きたものの歪みすなわちバロックによって今が成り立っている。
「娼婦の女は言った『ようこそ、バロックの世界へ』と」
この世界の正常がわかると少しほっとした。故に彼は平常心で先に進むことができた。今度は棺おけを背負った男が手をふる。挨拶なのか、それともあっちへ行けということなのか。彼には判断がつかなかったが。
そしてひろいところへ出ると感覚球の近くに、半透明だが、人の姿が見えた。いや、人というにはおかしいか。なぜならばその背には大きな羽がついていて、まるでそれは小さな天使などでなく、かなりの権力を持ったものだと直ぐにわかったからだ。
「記憶は?」
天使は唐突にたずねた。相手の金の髪が小さく揺れて、其の下にあるかすかな不快の顔もはっきりと見て取れる。
「……神経塔最下層へ」
唯一実体をあらわしたのは、あまりに厳つく、大きな銃。仄かなぬくもりがあるはずなのに冷たい外殻で覆われている。銃を手に取ると既に天使の姿はなく、あたりには生温い風と、うめき声が聞こえるだけだった。
to be...?
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バロックらしさが出したかったんだけれども。
娼婦の……は元ねたの都市伝説があります。
袋と角ちゃんが大好きです。
棺おけも話をさせたかったんですが時間の都合でカット。
絵も描きたい。
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